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陰陽五行・八卦・干支・二十八宿|総合対応表

占い

陰陽五行・八卦・十干十二支・二十八宿・九星・八門・九宮・四神・十二時辰・人体・五味・五志 統合対応表【改訂完全版】
本稿は、陰陽・五行・易・干支・二十八宿・九宮・九星・奇門遁甲・四神・中国古典医学など、東アジアで発達した複数の体系を1ページに整理した資料です。

最初に重要なこと: これらは、最初から一つの「陰陽五行体系」として完成していたものではありません。 成立時代・目的・文献系統が異なる体系が、後世の思想・術数・暦法・医学などの中で相互に結び付けられていったものです。 したがって、本稿では「同じ対応が使われていること」と「歴史的に同じ体系であること」を区別します。※ 完全な正確さを保証するものではありません。参考程度にお使いください。

 

1.全体構造――一つの系譜にしない

古代中国を中心とする宇宙論・暦法・天文学・易・術数・医学 │ ├─【陰陽論】 │ ├─ 陰 │ └─ 陽 │ ├─【五行論】 │ ├─ 木 │ ├─ 火 │ ├─ 土 │ ├─ 金 │ └─ 水 │ │ ※ 陰陽と五行は別の概念体系 │ ※ 後世に組み合わされる │ ├─【易・八卦】 │ ├─ 先天八卦 │ └─ 後天八卦 │ │ └─ 方位・五行・自然象・家族象 │ ├─【暦法・時間】 │ ├─ 十干 │ ├─ 十二支 │ ├─ 六十干支 │ ├─ 十二時辰 │ └─ 二十四節気 │ ├─【古代天文学・星宿】 │ ├─ 二十八宿 │ ├─ 四象 │ └─ 中国星官体系 │ │ ↕ │ インドのナクシャトラ等との比較・交流史 │ ├─【洛書・九宮・術数】 │ ├─ 九宮 │ ├─ 紫白九星(一白~九紫) │ └─ 奇門遁甲 │ ├─ 九宮 │ ├─ 奇門九星 │ ├─ 八門 │ └─ 八神 │ └─【医学的対応】 └─ 陰陽五行 ├─ 五臓 ├─ 六腑 ├─ 五味 ├─ 五色 ├─ 五志 ├─ 五液 ├─ 五官 ├─ 五体 ├─ 五華 └─ 五音・五声
構造上のポイント: 「八卦 → 九宮 → 九星 → 八門 → 十干十二支 → 二十八宿」という一本の歴史的系譜ではありません。 これらは異なる体系であり、後世の術数などで組み合わせて用いられます。

2.陰陽と五行――ここを混同しない

陰陽は陰・陽という二分的な原理です。 五行は木・火・土・金・水という五つの「行」です。

したがって、五行そのものに最初から「木=陽、火=陽、土=中、金=陰、水=陰」という陰陽が内蔵されている、と単純化するのは適切ではありません。

概念 分類数 内容 代表的な組み合わせ
陰陽 2 陰・陽 陰陽消長・陰陽対待など
五行 5 木・火・土・金・水 方位・季節・色・味など
十干 10 五行に陰陽を組み合わせた分類 甲乙・丙丁・戊己・庚辛・壬癸
重要: 「五行=陰陽五つ」という意味ではありません。 陰陽と五行は別概念であり、十干などにおいて五行と陰陽が組み合わされると理解するのが安全です。

3.五行の基本対応

五行 方位 季節 五色 五気 五味
木 東 春 青・蒼 風 酸
火 南 夏 赤 暑・熱 苦
土 中央 長夏・四季の土 黄 湿 甘
金 西 秋 白 燥 辛
水 北 冬 黒 寒 鹹

※ 「五気」については文献・体系によって表現や分類に幅があります。ここでは一般的な五行配当を示しています。

 

4.五行の相生・相剋

関係 順序 意味
相生 木 → 火 → 土 → 金 → 水 → 木 一方が他方を生じ、養う関係
相剋 木 → 土 → 水 → 火 → 金 → 木 一方が他方を制約する関係
相乗 相剋が過度になる関係 制約が通常以上に強くなる
相侮 相剋関係が逆方向に及ぶ異常な関係 本来剋される側が逆に剋す状態

5.十干――五行と陰陽を組み合わせた10分類

十干 読み 陰陽 五行
甲 きのえ 陽 木
乙 きのと 陰 木
丙 ひのえ 陽 火
丁 ひのと 陰 火
戊 つちのえ 陽 土
己 つちのと 陰 土
庚 かのえ 陽 金
辛 かのと 陰 金
壬 みずのえ 陽 水
癸 みずのと 陰 水
ここが「五行に陰陽が付く」と言われる代表的な場所です。
甲・乙はともに木、丙・丁はともに火、戊・己はともに土、庚・辛はともに金、壬・癸はともに水ですが、それぞれ陽干・陰干に分けられます。

6.十二支――方位・時間・季節

十二支 読み 基本五行 方位 時辰
子 ね 水 北 23:00–01:00
丑 うし 土 北東 01:00–03:00
寅 とら 木 北東 03:00–05:00
卯 う 木 東 05:00–07:00
辰 たつ 土 南東 07:00–09:00
巳 み 火 南東 09:00–11:00
午 うま 火 南 11:00–13:00
未 ひつじ 土 南西 13:00–15:00
申 さる 金 南西 15:00–17:00
酉 とり 金 西 17:00–19:00
戌 いぬ 土 北西 19:00–21:00
亥 い 水 北西 21:00–23:00
注意: 十二支の「基本五行」は一つの代表的配当です。四柱推命などでは地支に蔵干を設定するため、一つの地支が複数の五行要素を含むことになります。

7.六十干支

十干10個と十二支12個を陰陽の組み合わせ規則に従って循環させると、六十干支となります。 甲子から癸亥まで60組があり、年・月・日・時などの暦表示に使用されます。

整理:
十干=10分類
十二支=12分類
十干十二支の組み合わせ=六十干支
十二支を時間に割り当てたもの=十二時辰

8.十二時辰

時辰 現代時刻 地支 方位
子時 23:00–01:00 子 北
丑時 01:00–03:00 丑 北東
寅時 03:00–05:00 寅 北東
卯時 05:00–07:00 卯 東
辰時 07:00–09:00 辰 南東
巳時 09:00–11:00 巳 南東
午時 11:00–13:00 午 南
未時 13:00–15:00 未 南西
申時 15:00–17:00 申 南西
酉時 17:00–19:00 酉 西
戌時 19:00–21:00 戌 北西
亥時 21:00–23:00 亥 北西

9.八卦――先天八卦と後天八卦を完全に分ける

八卦には、少なくとも記事上で区別すべき先天八卦と後天八卦があります。 同じ八卦でも方位配置が異なるため、「八卦の方位」とだけ書くのは不正確です。

 

9-1.先天八卦

卦 卦象 自然象 先天方位
乾 ☰ 三陽 天 南
坤 ☷ 三陰 地 北
離 ☲ 外陽・中陰 火 東
坎 ☵ 外陰・中陽 水 西
震 ☳ 初爻陽 雷 東北
巽 ☴ 初爻陰 風 西南
兌 ☱ 上爻陰 沢 東南
艮 ☶ 上爻陽 山 西北
先天八卦: 上表は一般に「伏羲先天八卦」と呼ばれる配置です。南北・東西の対向関係を含む象数的な配置として扱われます。

9-2.後天八卦

卦 自然象 家族象 後天方位 五行
乾 ☰ 天 父 北西 金
坤 ☷ 地 母 南西 土
震 ☳ 雷 長男 東 木
巽 ☴ 風 長女 南東 木
坎 ☵ 水 中男 北 水
離 ☲ 火 中女 南 火
艮 ☶ 山 少男 北東 土
兌 ☱ 沢 少女 西 金
最重要: 先天八卦と後天八卦を一つの方位表に混ぜてはいけません。 本稿では、先天方位と後天方位を別表にしています。

10.九宮――洛書九宮として整理する

宮数 洛書数 後天八卦 方位 五行
一宮 1 坎 北 水
二宮 2 坤 南西 土
三宮 3 震 東 木
四宮 4 巽 南東 木
五宮 5 中宮 中央 土
六宮 6 乾 北西 金
七宮 7 兌 西 金
八宮 8 艮 北東 土
九宮 9 離 南 火
九宮と洛書を同一視しすぎない: 洛書の数理と、後世の九宮術・術数体系における九宮は密接に関係しますが、歴史的に同一のものとして一気に成立したわけではありません。

11.紫白九星――一白から九紫

九星 五行 名称上の色 定位宮 後天八卦
一白水星 水 白 一宮 坎
二黒土星 土 黒 二宮 坤
三碧木星 木 碧 三宮 震
四緑木星 木 緑 四宮 巽
五黄土星 土 黄 五宮 中宮
六白金星 金 白 六宮 乾
七赤金星 金 赤 七宮 兌
八白土星 土 白 八宮 艮
九紫火星 火 紫 九宮 離
九星名の色と五行の五色を混同しない: たとえば「一白水星」は名称に「白」を含みますが、五行は水です。 「白=金」という五行の色対応を、そのまま「一白水星=金」とすることはできません。

12.奇門遁甲の九星――紫白九星とは別物

奇門遁甲でいう「九星」は、紫白九星の一白~九紫とは別の体系です。

奇門遁甲九星 代表的な象意
天蓬星 水・機略・危険など
天芮星 病・問題・学問など
天冲星 行動・突進・武勇など
天輔星 補佐・教育・文書など
天禽星 中央・調整など
天心星 判断・医療・決断など
天柱星 言論・破壊・阻害など
天任星 任務・安定・実務など
天英星 火・明晰・華やかさなど
九星という言葉だけでは不十分:
① 紫白九星=一白・二黒・三碧……九紫
② 奇門遁甲九星=天蓬・天芮・天冲……天英
というように、必ず名称を明記します。

13.八門――奇門遁甲の八門

八門 基本定位 対応宮 代表的象意
休門 北 坎 休息・安静
生門 北東 艮 生産・成長・利益
傷門 東 震 行動・競争・傷害
杜門 南東 巽 閉塞・隠遁・防御
景門 南 離 明示・情報・表現
死門 南西 坤 停止・終結
驚門 西 兌 驚き・言葉・警戒
開門 北西 乾 開放・開始・通達
「八門=固定方位」ではありません。 上表は基本的な定位です。 奇門遁甲の実際の局盤では、局・時干などに応じて八門が九宮に配置されます。 したがって「生門は常に北東」「死門は常に南西」という意味ではありません。

14.四象・四神と五行

方位 四神 四象 色 五行 季節
東 青龍 少陽 青・蒼 木 春
南 朱雀 老陽 赤 火 夏
西 白虎 少陰 白 金 秋
北 玄武 老陰 黒 水 冬

五行では中央に土・黄を加えて五方となります。 したがって、四神と五行は同一の分類体系ではなく、四方の象徴と五行の配当が結び付けられたものとして理解するのが適切です。

 

15.二十八宿――中国・インド・西アジアを含めて慎重に扱う

二十八宿は、月の運行する天球上の領域を星宿によって区分する古代の天文学・占星術体系です。 中国では非常に古い時代から二十八宿が知られ、青龍・朱雀・白虎・玄武という四象との結び付きも形成されました。

四象 方位 二十八宿 宿数
東方青龍 東 角・亢・氐・房・心・尾・箕 7
南方朱雀 南 井・鬼・柳・星・張・翼・軫 7
西方白虎 西 奎・婁・胃・昴・畢・觜・参 7
北方玄武 北 斗・牛・女・虚・危・室・壁 7
二十八宿の起源について: 「二十八宿はインドから中国へ輸入された」と単純に断定することはできません。 一方で、「中国で完全に独立して成立し、外部文化との関係はない」と断定するのも適切ではありません。

インドにはナクシャトラ(Nakṣatra)という月宿体系があり、中国の二十八宿と比較されてきました。また古代ユーラシアでは、インドだけでなく西アジア方面を含む天文学・占星術の交流が問題となります。

したがって本稿では、二十八宿を中国の古代天文学・星宿体系として成立・発展したものとしながら、その起源・形成過程については、インドや西アジアを含む比較・交流史の研究対象として扱います。

要するに:
「中国の二十八宿=インドのナクシャトラ」という同一視は不可。
「中国の二十八宿=外国との関係が一切ない」という断定も不可。
比較天文学・交流史として慎重に扱うのが最も安全です。

16.五行と人体――『黄帝内経』系の対応

人体対応については、後世の占術的な「五行人体論」と、古典医学文献に見られる対応を区別する必要があります。 以下は主として『黄帝内経』系の五臓・五味・五色・五体・五華・五液・五志などを整理したものです。

五行 五臓 六腑 五官 五体 五華 五液 五味 五志
木 肝 胆 目 筋 爪 涙 酸 怒
火 心 小腸 舌 脈 面 汗 苦 喜
土 脾 胃 口 肉 唇 涎 甘 思
金 肺 大腸 鼻 皮毛 毛 涕 辛 憂
水 腎 膀胱 耳 骨 髪 唾 鹹 恐
五情・五志について: 現代の説明では「五情=怒・喜・思・悲・恐」とされることがありますが、古典医学文献では「五志」として怒・喜・思・憂・恐という対応が重要です。 また篇によって用語や整理が異なるため、「五情」という現代的な分類をそのまま古典本文に投影しない方が正確です。

17.五味と五臓

『黄帝内経』には、酸・苦・甘・辛・鹹という五味と五臓を対応させる記述があります。

五味 五臓 五行
酸 肝 木
苦 心 火
甘 脾 土
辛 肺 金
鹹 腎 水

この対応は単なる後世の占術表ではなく、『黄帝内経』の本文にも確認できます。

 

18.五色と五臓

五色 五臓 五行
青・蒼 肝 木
赤 心 火
黄 脾 土
白 肺 金
黒 腎 水
『黄帝内経』には、青・赤・黄・白・黒の五色と五臓との対応が明記されています。

19.五臓・六腑――「五腑」ではない

五臓 代表的な表裏の腑 五行
肝 胆 木
心 小腸 火
脾 胃 土
肺 大腸 金
腎 膀胱 水

古典医学の分類では五臓・六腑です。 六腑には胆・胃・小腸・大腸・膀胱に加えて三焦が含まれるため、「五臓五腑」という表現を正式な臓腑分類として使用するのは避けます。

 

20.人体の詳細対応

五行 臓 腑 官・竅 体 華 液 志 声 味
木 肝 胆 目 筋 爪 涙 怒 呼 酸
火 心 小腸 舌 脈 面 汗 喜 笑 苦
土 脾 胃 口 肉 唇 涎 思 歌 甘
金 肺 大腸 鼻 皮毛 毛 涕 憂 哭 辛
水 腎 膀胱 耳 骨 髪 唾 恐 呻 鹹

※ 五声・五音については文献・篇によって整理の仕方が異なるため、ここでは代表的な対応を示しています。

 

21.五音

五行 五音 読み
木 角 かく
火 徴 ち
土 宮 きゅう
金 商 しょう
水 羽 う
ここでいう宮・商・角・徴・羽は古代中国の五音体系です。現代西洋音楽の音階と機械的に同一視しないでください。

22.二十四節気と五行

季節 二十四節気 代表的五行
春 立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨 木
夏 立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑 火
秋 立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降 金
冬 立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒 水
土 長夏・四季の土・土用など 土

※ 土の季節配当は体系によって異なります。「土=一年の中の特定の一期間」と一律に固定しない方が安全です。

 

23.方位体系を一枚で見る

【陰陽・五行】 陰陽 │ ├─ 陰 └─ 陽
五行
├─ 木 ─ 東 ─ 春 ─ 青 ─ 酸
├─ 火 ─ 南 ─ 夏 ─ 赤 ─ 苦
├─ 土 ─ 中央 ─ 土用等 ─ 黄 ─ 甘
├─ 金 ─ 西 ─ 秋 ─ 白 ─ 辛
└─ 水 ─ 北 ─ 冬 ─ 黒 ─ 鹹【十干】
五行 × 陰陽
│
├─ 甲乙=木
├─ 丙丁=火
├─ 戊己=土
├─ 庚辛=金
└─ 壬癸=水【易】
八卦
│
├─ 先天八卦
│ └─ 象数的な先天配置
│
└─ 後天八卦
└─ 方位・五行・家族象など【暦】
十干 ─┐
├─ 六十干支
十二支 ┘
│
└─ 十二時辰【天文学】
二十八宿
│
├─ 東方青龍
├─ 南方朱雀
├─ 西方白虎
└─ 北方玄武【洛書・九宮・術数】
洛書
│
└─ 九宮
│
├─ 紫白九星
│ └─ 一白~九紫
│
└─ 奇門遁甲
├─ 九宮
├─ 奇門九星
├─ 八門
└─ 八神【医学】
陰陽五行
│
├─ 五臓
├─ 六腑
├─ 五味
├─ 五色
├─ 五志
├─ 五液
├─ 五官
├─ 五体
├─ 五華
└─ 五音・五声

24.特に間違えやすいポイント

誤解されやすい表現 正確な整理
木=陽、火=陽、金=陰、水=陰 五行と陰陽は別概念。十干などで五行と陰陽を組み合わせる
八卦→九宮→九星→八門という一本の歴史 異なる体系が後世の術数などで組み合わされる
八卦の方位は一つ 先天八卦と後天八卦で配置が異なる
九星=一白~九紫だけ 紫白九星と奇門遁甲九星を区別する
一白だから金 一白水星の五行は水。名称上の「白」と五行の五色は別
八門は固定方位 表の方位は基本定位。実際の奇門遁甲盤では配置が変化する
十二支は必ず一つの五行だけ 基本配当と蔵干を区別する
五腑 正式には五臓・六腑
五情=怒・喜・思・悲・恐だけ 古典医学では五志として怒・喜・思・憂・恐などが重要。篇による異同もある
二十八宿はインドからそのまま輸入 そのように単純化せず、中国側の伝承とインド・西アジアを含む交流史として扱う
二十八宿は中国だけで完全独立 起源・形成過程について比較天文学・交流史上の議論がある

25.最重要対応を一枚に圧縮

分類 木 火 土 金 水
方位 東 南 中央 西 北
季節 春 夏 長夏・四季の土 秋 冬
五色 青・蒼 赤 黄 白 黒
五味 酸 苦 甘 辛 鹹
五臓 肝 心 脾 肺 腎
代表的な六腑 胆 小腸 胃 大腸 膀胱
五官 目 舌 口 鼻 耳
五体 筋 脈 肉 皮毛 骨
五華 爪 面 唇 毛 髪
五液 涙 汗 涎 涕 唾
五志 怒 喜 思 憂 恐
五音 角 徴 宮 商 羽

26.まとめ――「対応している」と「同じ体系」は違う

陰陽五行・八卦・十干十二支・二十八宿・九宮・九星・八門・四神・東洋医学は、すべて同じ時代・同じ目的で一度に成立した一個の体系ではありません。

陰陽は陰と陽という二分的な宇宙論的原理、 五行は木・火・土・金・水という五つの行の体系です。 この二つは後世に組み合わされ、十干などでは五行と陰陽の組み合わせが明確になります。

八卦は易の体系として展開し、先天八卦と後天八卦では方位配置が異なります。 十干十二支・六十干支は暦法・時間秩序と深く結び付き、 二十八宿は古代の天文学・星宿・占星術の領域で発達しました。

その後、洛書・九宮・九星・八門・八神などが術数体系の中で結び付けられ、陰陽五行の分類原理は医学的宇宙論にも適用されました。

この記事全体を読むときの原則は一つです。
「同じ五行・方位・陰陽という記号が使われている」ことと、 「それらが最初から一つの体系として成立していた」ことは別です。

27.参考資料・原典系統

  • 『黄帝内経・素問』「陰陽応象大論」「五藏生成」「宣明五気」など
  • 『黄帝内経・霊枢』「五味」「五色」「五閲五使」など
  • 中国古代の易・河図・洛書・九宮に関する文献群
  • 紫白九星・九宮術に関する後世の術数文献
  • 奇門遁甲に関する中国術数史・思想史研究
  • 中国古代天文学・星官・二十八宿に関する研究
  • インドのナクシャトラを含む古代月宿体系の比較研究

本稿では、古典本文に確認できる対応、後世の術数上の整理、現代の一般的な対応表をできるだけ分離しています。 異なる流派・時代・文献で配当が異なる場合は、唯一絶対の「正解」として固定せず、どの体系の対応なのかを明示することを優先しています。